この味噌は特別な味噌ではありません。
上流域の田んぼには綺麗な水が川から直接流れ込み、田植え後は合鴨たちが稲を育ててくれる。各地から集めた色とりどりの在来大豆は自家採種を繰り返し、とても賑やか、鮮やか。里山の畑には大小さまざまな生き物が行き交う。農薬や化学肥料を使用しなくても豊かな生態系が田畑を守ってくれる。
玄米糀にこだわり、昔ながらの作り方で糀を仕込む。玄米丸ごとの栄養とコクは味噌の味わいに深みを与えてくれる。白米では削り取ってしまう皮(糠や胚芽)はアミノ酸が豊富で、発酵によりさらに旨味がます。地下水で仕込んだ後は吉野杉の大樽で1年以上じっくり長期熟成させたお味噌。昔はどの家でもこんな風に味噌が作られていた。
日本の四季、百姓仕事、地域環境、伝統の手仕事がともに織り成し醸し出す、そんなごく普通のお味噌です。
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杵塚 歩
ちぃっとらっつ農舎
子どもに食べさせたいものを作っていると、それは地域に昔からある農法であり、伝統的な加工技術であり、多様性の宝庫でした。