農薬、化学肥料を使わずに自家栽培された小麦を挽いて作ったうどんです。
里山に昔ながらの小麦の風景を残したいという想いで作っています。
日本の農村にはかつて小麦畑が広がっていました。それが戦後の小麦輸入自由化を境に、小麦畑は姿を消し、現在小麦の自給率はわずか12%です。輸入小麦には残留農薬やポストハーベストなど様々な問題があります。もちろん、自国で生産できるものを、石油燃料を大量に使って遠い海の向こうからわざわざ運んでくることも大きな問題です。
戦後まもなくの頃、私の住む山間で撮られた一枚の写真、人々の後ろには小麦畑が広がっていました。その風景をもう一度村に取り戻したいという想いで、田を耕し、小麦の種を蒔きました。小麦は青々と葉を広げ、初夏には金色の穂を風に揺らしました。私たちが気づかないうち、知らないうちに失われていくものを少しでも守り、次の世代に伝えていけたら、と小麦畑を前に思いました。食と農を通して生まれる、人と人とのあたたかい繋がりに深く感謝して。
原材料: 小麦粉(無農薬・静岡産)、食塩(シママース)
標準茹で時間: 10分